歯周病検査は口の中でどのように行われる?専門家が解説
2024/06/27
歯周病にかかっているかどうかを知るためには、歯周病検査が必要です。しかし、歯周病検査と言われても、実際にどのような検査が行われるのか、なかなかイメージすることができない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は歯周病検査が口の中でどのように行われるのか、専門家が解説します。
目次
歯周病検査の種類
歯周病は、歯周組織に炎症が起きる病気で、放っておくと歯を失うことに繋がります。しかし、初期段階であれば完治する可能性もあり、そのためには定期的な歯周病検査が必要です。 歯周病検査には、歯周ポケット測定、歯周病菌検査、歯周病リスク評価などがあります。歯周ポケット測定は、歯と歯肉の間にできる溝の深さを測り、歯周病の進行具合を把握します。歯周病菌検査は、歯周病の原因となる細菌の種類と数を調べることで、治療に必要なアプローチ方法を決定するために行います。歯周病リスク評価は、歯周病の発症リスクを評価することで、予防的な治療法を導き出します。 これらの検査を経て、歯周病の程度や原因を正確に把握することで、的確な治療計画を立てることができます。また、歯周病は身体の様々な病気とも関係しているため、全身的な健康維持にも繋がる重要な検査となっています。歯医者に通う際には、定期的な歯周病検査を受けることをおすすめします。
歯周病検査で使われる道具
歯周病とは、歯と歯肉の間にある歯槽骨が破壊される病気のことです。歯周病は、進行すると歯を支える骨が減少していき、歯が抜け落ちることもあります。歯周病は、日常生活の中でうまく歯磨きができない、タバコを吸うなどの生活習慣が原因となり発生することが多く、早期発見が大切です。歯周病の検査では、専用の道具を使って歯と歯肉の間に入り、歯肉縁下や歯槽骨周辺の汚れを取り除きます。主に使用される道具には、歯科用超音波スケーラー、デンタルミラー、探針、歯周ポケット計などがあります。デンタルミラーは、患部を見るために使用され、探針は歯の周辺を探索し、歯周ポケット計は歯周病の進行状況を測定する道具です。歯科用超音波スケーラーは、高速で振動するチップを使用して汚れを取り除きます。これらの検査道具を使用して、歯周病の発生や進行状況を正確に把握し、適切な治療を行うことが大切です。
歯周病検査で見つかった場合の対処法
歯周病は、歯肉の炎症によって進行する病気です。症状は最初は軽度であるため、自覚症状がなく進行してしまってから受診する方が多いです。しかし、早期発見・早期治療が重要とされています。歯周病検査を受け、病気が発見された場合は治療が必要です。 治療方法は、まず歯石の除去が必要です。歯石を放置すると細菌が繁殖し、歯周病の進行を加速させます。その後、歯肉に貼るマイクロバブルのような薬剤を使用し、歯肉の炎症を抑えます。また、正しい歯磨き方法の指導や、スケーリングという定期清掃を行い、再発を予防することも重要です。 歯周病は、重度化すると歯を失う原因にもなるため、早期発見・治療を心がけ、定期的な検査が必要です。